No.0011

入社1年で辞めて24歳で起業、
26歳で上場してどん底を見た話

藤田晋さん

今日は藤田晋さんの話をさせてください。サイバーエージェントの創業者です。

藤田さん、大学を出て人材会社に就職するんですが、たった1年で辞めます。そして1998年、24歳でサイバーエージェントを立ち上げました。

無謀に聞こえますよね。でも本人の中では、これ、冷静な計算だったんです。のちの講演でこう語っています。

「失うリスクが大したことないのに対して、万一大成功した場合のリターンは計り知れないので、それはやはりやるべきだと」

面白いのが、この言葉に続く振り返りです。

「大企業に就職できていたら、まず辞めなかったと思う。辞めるきっかけを失って、今の僕の人生はなかったはず」

恵まれていたら、動けなかった。持っていないことが、追い風になった。この視点の転換、しびれませんか🔥

「21世紀を代表する会社を作りたい」。高校生のときに抱いたこの夢を追って、2000年、26歳で東証マザーズに上場します。当時最年少と紹介されました。

……で、ここで終わったらただのサクセスストーリーなんですけど、この話の本番はここからなんです。

上場で集めたお金は225億円。ところが、当時の売上は約4.5億円。そこにネットバブルの崩壊が直撃します。株価は落ち続け、株の買い占めによる買収の危機まで来ました。本人いわく——

「株価がどんどん落ちていくので、『落ちている理由は藤田にビジョンがないからだ』と、もうお手上げの状態になっていましたね」

人が大量に辞めていくなかで、藤田さんはひとつの学びを口にしています。「お金で採用した人は、お金が下がったときに去っていく」。どん底で人と組織の本質をつかんで、そこから会社を立て直していきました。いまのサイバーエージェントは、その続きにあります。

24歳の起業も、どん底からの再起も、根っこは同じ計算なんですよね。失うものを数えてみたら、大したことなかった。

あなたがいま動けないでいる、あれ。失うものを紙に書き出したら、何個ありますか😅 ……数えるだけ、数えてみませんか?