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大学に行けず、独学で
世界的建築家になった元ボクサーの話

安藤忠雄さん

今日は安藤忠雄さんの話をさせてください。教会や美術館の設計で世界的に知られる、あの建築家です。

この方、経歴がすごいんですよ。建築の専門教育を受けていません。大学に行っていないんです。それどころか高校生のとき、プロボクサーでした。17歳でライセンスを取って、リングネームは「グレート安藤」。

で、ボクシングを辞めたきっかけがまた印象的で。所属していたジムに、世界チャンピオンのファイティング原田さんが練習に来たことがあったそうです。その動きを見て、才能の桁が違うと。自分はここでは戦えないと、早々に見切りをつけました。

挫折といえば、挫折です。でも、ここからが本番なんです。

家庭の経済的な事情で、大学には行けない。それでも建築がやりたい。じゃあどうするか。ご本人の言葉がこちらです。

「独学で建築の道を歩むと決意した私は本を読むことから始めた」

本と、通信教育です。派手な話がなにもない😅 そして20代後半、7か月あまりかけて世界を旅して、本物の建築を自分の目で見て回りました。1969年、大阪に自分の建築研究所を設立します。

そこからの到達点だけ並べますね。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞。1995年、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞。そして1997年、東京大学の教授に。大学に行けなかった人が、東大で教える側になったんですよ。すごくないですか🔥

ご本人は、歩みをこう振り返っています。

「学歴も社会的後ろ盾も何もなく、草の根を掘り起こすように仕事を始めた」

ちなみに安藤さん、東大での講義録に『連戦連敗』というタイトルを付けています。世界的建築家の自己認識が「連戦連敗」です。負けを前提に、それでも打席に立ち続ける。リングを降りても、ファイターのままなんですよね。

環境が揃っていないから始められない、と思うこと、ありますよね。でも、本と通信教育から始まった世界的建築家がいる。……いま手の届くところにあるものから、始めてみませんか?